セセデ連続講座9月 - 日本の過去清算に関する共和国の原則的立場について(後編)

−日本政府は在日朝鮮人に対してどのような立場をとっていますか?

 日本社会に横行している在日朝鮮人に対する根深い差別意識、日本当局の意図的な同化政策は過去清算に対する日本の不誠実な立場をもっとも著しく表わしているといえます。
 在日朝鮮人問題は日本の植民地支配の産物です。世代を問わず解放後60年が経っても日本で生活している多くの同胞が朝鮮人強制連行被害者や徴用などにより渡日を余儀なくされた人々とその子、孫といえます。日本政府はそんな在日朝鮮人に対して何ら優遇せず、政治、経済面で制度的に差別し、生活基盤を脅かし、日本社会の中に対朝鮮敵対意識を意図的に助長し流布しています。

−日本がすべき補償について教えてください。

 日本は過去数年間、既に解決済みである拉致問題を極大化し反共和国感情を最大に扇ることにより、国際的に我が国を『人権犯罪国』に仕立て上げ、自分たちは『被害者』になりすまそうとしています。
 このことは過去の犯罪に対する執拗な清算回避、美化粉飾、度を越した『人権被害』騒動のすべては国内外の犯罪意識を麻痺させて社会的世論のほこ先を別に向けさせることにより、軍国化を押し進め、再び海外膨張の道に進むことに目的があります。しかしこれは決して実現性のないアナクロニズムな妄想に過ぎません。
 日本政府は、一日も早く過去に行なった全ての重大人権蹂躪犯罪の法的責任を認定し、存命の被害者たちはもちろん、犠牲者とその遺族に対しても徹底的な補償を行なわなくてはなりません。
 日本政府は、日本軍性奴隷と強制連行犯罪などすべての反人論犯罪に関わる資料を全面公開しその真相を明らかにする義務があります。また現在、日本国内のお寺と遺骨保管所にある朝鮮人強制連行犠牲者たちの遺骨保管状態を改善し、DNA鑑定などを通じて被害者たちの身元を確認して彼らの死亡真相調査を徹底的に行ない、遺族たちを探し彼らに謝罪と補償を行ない、故郷に帰すための実践的処置を施さなければなりません。
 そして時代錯誤的な歴史歪曲行為を今すぐやめ、社会と後代に歴史の真実を正しく伝え、わが国の代表部的な役割を担っている朝鮮総聯に対する弾圧を中止し民族教育の保障及び奨励など、社会経済的施策の実施と経済活動の保護など在日朝鮮公民たちの民主主義的民族権利を保障すべきです。
 日本政府は過去の反人倫的犯罪をすべて清算する事が国際社会の一員として守らなくてはならない道理、義務であり、責任であるということを認識し、一日も早く良心的な対応をしなければなりません。


タコ部屋で虐待された強制連行土木労働者


−在日同胞青年たちはこの問題についてどのように考えるべきですか? また、私たちにできることはなんですか?

 日本の過去清算に関する問題は共和国にいても、南朝鮮にいても日本にいても民族共通の課題の一つです。今まで話してきたことは皆さんにとってまったく関係のない問題ではありません。
 皆さんの祖先たちの中には、強制連行などにより日本に連れ去られた人たちが多くいます。
 先ほども少し述べましたが遺骨問題を例に挙げると、皆さんが住む地域のお寺にも、強制連行被害者たちの遺骨があると予想されます。朝鮮には今も法事をせず遺骨が帰ってくる事を信じ待っている遺族たちが多くいます。遺骨問題は過去の問題ではなく現在も進行中の問題なのです。
 遺骨問題を見ても分かるとおり、日本の保守勢力は過去清算を回避するため歴史を歪曲し過去を美化しようと躍起になっています。そのための最も効果的な方法が、子どもたちの教育です。歴史を歪曲し、植民地支配を正当化する記述を教科書に加えたのも意図的な事です。これにより多くの日本市民が間違った認識を持つようになりました。
 皆さんは歴史の真実をしっかりと認識することが大切です。日本でも朝鮮人強制連行真相調査団が我々と連携を持ち積極的に活動していますが、若い年代の人が多くないのが現状です。日本によって血に染められた民族の名誉、自主権を回復し、先祖たちの恨みを晴らすために、私たちが戦わなければなりません。そのためにはまず総聯組織を強化し、同胞の権利を擁護する運動を続けることが大切です。
 セセデたちは民族的自尊心を持ち、日本で民族的尊厳を回復させる運動にまい進してほしいと思います。






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