GOGO朝青 セーシデウリムデ【2007.2】

【朝青鳥取県本部】


民族教育の重要性を再確認し、ネットワークを構築することで未来へと繋げる
 昨年中等教育実施60周年を迎え、各地の朝青では民族教育の発展と宣伝のための活動や、愛校活動が積極的に行なわれた。朝青鳥取では12月3日「鳥取コリアン子供達の未来と教育を考えるシンポジウム」を開催。鳥取県にて行なわれてきた民族教育の歴史を振り返り、地域の同胞や日本人と共有することで、未来へと繋げていこうと企画された。



 朝青鳥取は昨年、民族教育への関心を持ち、貢献する活動を軸に朝青活動を展開してきた。朝青鳥取では、山陰朝鮮初中級学校が1999年に岡山朝鮮初中級学校と統合した後、同年から青年学校と午後夜間学校を運営してきた。しかし午後夜間学校に通う生徒たちは朝鮮学校卒業生の父母を持つ子どもたちが中心となっており、より多くの同胞たちまで対象を広げられずにいた。地域の民族教育発展のためには全同胞が民族教育の重要性を再度実感し、日本社会に埋もれている同胞子女たちを探し出し、準正規教育を行なうことが最重要課題となっていた。また朝青鳥取は前期朝青を再建した際、3年に一度大きなイベントを開催することが決定された。前期は2003年10月26日に「コリアンフェスタinよなご」を開催。日本市民ら700余人が参加し、在日コリアンの人権についての理解を深める契機となった。そして今期何をすべきか討論をした結果、シンポジウムを開催することが決定されたのだった。
 8月に企画された後、朝青鳥取ではあらゆる同胞機関の代表者たちに呼びかけ、実行委員会を結成し、準備を進めてきた。実行委員長には朝青鳥取県本部副委員長の朴永道さんが選ばれた。
 朝青員たちは「鳥取同胞たちに民族教育の歴史を通して感動を与えよう!」という一途な思いで、今までになく準備に情熱を費やしてきた。準備期間朝青員たちは、総聯鳥取県本部・朴井愚委員長から2回に渡り、地域の民族教育の歴史について聞き取り調査を行ない、それを基に沿革史パネルを作成した。また地域の同胞たちから写真を借り、シンポジウムで上映する写真スライド「鳥取民族教育の歴史」の製作も行なった。プログラムやチラシ作成も朝青員が中心となり行なった。その他にも前期開催された「コリアンフェスタinよなご」を通じて連携が結ばれた12団体や、日本の青年商工会、日本学校などにも直接足を運びシンポジウム参加を呼びかけた。「『在日』『民族教育』の存在をもっと多くの日本人に知ってほしかった」と朴永道副委員長は振り返る。


 当日、会場となった米子市福祉保健総合センターには同胞の若い夫婦を始めとする地域同胞や朝青員、日本学校の教師や行政職員など100余名が集まった。シンポジウムではまず総聯鳥取県本部・朴井愚委員長が祝辞を述べ、朝青を始めとする若い世代が、シンポジウム成功のために尽力してきたことを評価した。続いて岐阜朝鮮初中級学校の李統鮮校長が「鳥取コリアン子どもたちの未来と教育について」と題した講演を行ない、教育は全ての子ども、家族、地域社会において生命線であるが、昨今では多くの問題に直面していると指摘し、「民族に対する共感を通して民族の愛情を表現していかなければならない」と述べた。2部は写真スライドに続き、パネルディスカッションが行なわれ、日本学校教師、香川土曜児童教室講師、午後夜間学校「ウリ」教室保護者代表3人が出演。コーディネーターを務めた県立米子養護学校教諭・黒多淳太郎氏は「こういう集まりが2回、3回と続くようみんなで頑張っていきましょう」と締めくくった。また朴永道実行委員長は閉会のあいさつにて「私たちは今回立ち上げたシンポジウム実行委員会をこれから先発展させ、民族教育推進委員会のような一つの形として引き続き活動を起こしていこうと思っています。また日本学校の先生や地域住民の方々と連携を保てるようなシステムも視野に入れながら、当面は午後夜間学校の充実、特にそこにたくさんの保護者や生徒たちを網羅する取り組みが必要だろうと思っております」と述べた。
 参加する側から実行する側へとなり、シンポジウム成功に向け尽力した朝青員と若い保護者たち。午後夜間学校や岡山朝鮮初中級学校に子どもを送るオモニたちで組織されたオモニ会ではパネルディスカッション出演に先立ち、アンケートや意見交換をしながら討論内容を練っていった。二人の子どもを午後夜間学校に送っている朴庚実さんは「同胞保護者たちと集まり、討論する過程で民族教育は代々受け継いでいかなければならないと実感した。周りに日本人が多い中で、共通の悩みを持つ同胞保護者たちと集まる機会が大事だと思った」と語った。また朝青本部常任委員である金峰Rさんは「聞き取り調査を行なう過程に、『組織があり、民族教育があるから同胞同士のつながりがあって今の自分がいる』と思った。青年学校、午後夜間学校を引き続き行なっていかなければ」と語った。
 シンポジウムを通じ民族教育への関心を高め、その重要性を再認識した朝青員たちは、民族教育発展のためには地域同胞のみならず、日本社会を巻き込みネットワークを構築することが大切だと一致した。朝青鳥取はより多くの同盟員を網羅するため訪問活動を強化し、準正規教育と青年学校発展のための活動に力を注いでいく。





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